私たち株式会社Ally（アリー）が運営するハナモモは、社会的自立を目指す方々が住まわれる社会福祉施設「大阪市共同生活援助障がいグループホーム」です。
2024年5月にオープンとまだまだ運営開始から日が浅く、スタッフ一同試行錯誤を繰り返している最中ではありますが、おかげさまですでにご入居されている方が複数いるほか、お問い合わせもたくさんいただいております。
公式ホームページをご覧いただければ、ハナモモの施設概要や株式会社Allyとしての運営方針などがお分かりいただけるかと思います。
ただ、ホームページに記載できる情報量には限りがありますので、細かなサービス内容や施策などについてはお伝えしきれていません。
今回のブログでは、そうしたホームページ上だけではお伝えできていない情報のほか、株式会社Allyとして今後、取り組んでいきたい支援策などについてもお話ししていきたいと思います。
目次
立地は“衣食住”に困らない、生活に適した環境
あらためてご説明すると、ハナモモは障害者総合支援法で定められた「障害者」の方々が社会的自立を目指して共同生活を送るための社会福祉施設です。共同生活とはいっても、他の入居者の方々と同部屋になることはありません。
一般的なワンルーム型マンションの一室に、一人ひとりがご入居されるかたちになります。
立地は、京阪線と地下鉄谷町線の「天満橋駅」から徒歩5分の場所。周辺はオフィスやマンションが立ち並ぶため、昼間はビジネスマンで賑わいがありますが、夜間は人通りも少なくなり、閑静な街並みへと変わります。
また、居酒屋やカフェ、焼肉店や持ち帰り弁当店といった飲食系のお店が近隣に点在するほか、スーパーマーケットのライフ、コンビニ、医院やクリニックなども徒歩数分圏内に揃っています。
天満橋駅に直結する「京阪シティモール」には、ユニクロや無印良品、ニトリやエディオンなどもあるため、衣食住に必要なものについては、ほぼすべてが揃う環境が整っています。
ワンルーム型の個室で安心と穏やかな生活を約束
では、お部屋のことをもう少し詳しくご紹介していきましょう。
先に紹介したとおり、ハナモモのお部屋はワンルーム型の個室です。ワンルーム型ですので、決して広々としたお部屋とはいえないものの、お一人での生活であれば十分な広さだといえますし、家具や家電などを配置しても「狭い」という印象を受けることはありません。
お風呂とトイレは、都市部のワンルーム型マンションにありがちなユニットバスではなく、それぞれが独立したセパレートタイプ。ストレスを感じることなく、快適に入浴を楽しめます。また全室にWi-Fiが完備されているため、インターネットを自由にご利用いただけます。
建物自体はRC造（鉄筋コンクリート）のため、建物としての強度が担保されているのはもちろんのこと、お隣さんの話し声や足音といった生活音が気になることもなく、安心と穏やかな生活が約束されます。
生活に最低限必要なベッドやテーブルといった家具や洗濯機や電子レンジ、冷蔵庫、テレビなどの家電品は備えつき。新生活を開始するからといって、あらためてこれらを買い揃える必要はありません。
2つの飲食店と連携してつくる、栄養価と味にこだわった食事
次に食事面の紹介です。
社会的自立を目指すうえでは、健康面に対する意識も大切。元気よく毎日のお仕事や就労支援に取り組んでいただけるよう、ハナモモでは2つの飲食店と連携して美味しく栄養価の高い食事づくりを心がけています。
連携する飲食店はグループ会社の「ビストロ酒場YUZU |cafe&bar北浜本店」と「SCALES（スケール）北浜店」。
「ビストロ酒場YUZU」は、低カロリーで高タンパクな料理の数々や無添加のナチュールワインなどが味わえるカフェバーです。
一方の「SCALES（スケール）北浜店」は、ご飯にたっぷりの新鮮野菜とダイスカットされた魚や鶏肉が盛られ、エスニックやチリといったソースがかけられたハワイ発祥のヘルシーな丼ものである「ポキ丼（POKE BOWL）」を提供するお店。
両店とも、健康意識の高い方に好まれるメニューを揃えており、性別を問わず幅広い年代の方から評価を得ています。
ハナモモで提供する食事は、この2店の協力を得ながら毎日のメニューを考案しています。
たとえば、「SCALES（スケール）北浜店」ではポキ丼に使用するご飯を、一般的な白米と滋養強壮やアンチエイジングに効果があるとされる黒米から選択できるのですが、ハナモモでもこの黒米を提供することがあります。
こうして栄養価ばかりを強調すると、「肝心の味はどうなんだ」と心配される方もいるかもしれません。
確かに、グループホームで提供される食事については、栄養面は考慮されていても、味に関してはお世辞にも美味しいとは言えないという感想をよく見聞きします。
ただ、ハナモモではその心配は無用です。なぜなら、両店ともに飲食業界で長い経験を積んだシェフが調理を担当しており、調理に使用する食材も厳選されたものを使用しているから。
つまり、ハナモモの食事についても、プロが扱う食材をプロの料理人とともに調理しているということであり、その味わいは“プロの味”としてしっかりと完成されています。
「毎日の食事で栄養をしっかりと摂取してもらうとともに、美味しさも感じていただきたい」。ハナモモでは、そんな想いを込めて毎日の食事づくりを手がけています。
ビストロ酒場YUZU |cafe&bar北浜本店公式ホームページ
提携会社によって強化される生活面のサポート
ハナモモでは飲食店の協力を受けるだけでなく、生活面における様々なお手伝いを依頼できる、「便利屋 ナイス」さんと業務提携しています。
グループホームに入居される方々は、社会的自立を目指して日々を懸命に過ごされていますが、時には肉体的、精神的な疲れなどによって思うように事を進められないケースもあります。
たとえば、毎日のようにお部屋の掃除や片付けを心がけていたものの、ある日からそれらに手をつけられなくなってしまう。せっかく新しい家具を購入したものの、組み立てるのが億劫になる。
日々の生活のなかで、ご自身の力や気力だけではどうにも対処できない場面が訪れる可能性はあるものです。
もちろん、私たちスタッフも可能な限りのお手伝いをしますが、人数に制限があるなど、私たちの手だけではどうしても事足りなくなってしまう場合もあります。
そのような場合に頼りになるのが、業務提携をしている「便利屋 ナイス」さんです。
「困っているたくさんの人の役に立ちたいという考え」をモットーに掲げるナイスさんは、お部屋の片付けや不用品回収、引越し、家具の組み立てや電球の交換など、大小を問わず様々な生活面でのお困りごとに365日いつでも対応してくれます。
依頼にあたっては費用こそかかりますが、些細なお困りごとでも駆けつけてくれる頼もしいパートナーとともに入居者様の生活をサポートしています。
グループ会社とともに就労支援事業の実施に向けた取り組みを進行中
さて、ここからはハナモモを運営する株式会社Allyとして今後強化したい取り組みについてお話ししていきます。
ここまでお読みいただいた方であればご理解いただけたかと思いますが、グループホームの運営にあたり生活援助に向けた施策は整っています。
ただ、入居者さまの生活援助に従事するだけでは社会的自立に向けた支援として万全とはいえません。
私たちが目指すのは、障害を持つ方々を社会的自立へと導く総合的な福祉サービスです。それを実現するために、今後は就労支援事業の実施に向けた取り組みを強化していきたいと考えています。
ご紹介したとおり、「便利屋 ナイス」さんとは業務提携という形でサポートをいただいているわけですが、これとは別にAllyにはいくつかのグループ会社が存在します。
Web関連事業や広告代理業を展開する「株式会社RedComet（レッドコメット）」、空調設備工事や住宅設備工事、内装工事などを手がける「株式会社Rubeus（ルベウス）」。
そして、食事面で連携する「ビストロ酒場YUZU |cafe&bar北浜本店 ビストロ酒場YUZU」と「SCALES（スケール）北浜店」もグループ会社のひとつです。
たとえば、将来的に制作業に就きたいという方に向けては、Red CometにてWebサイト制作やグラフィックデザインなど、制作に関するイロハをレクチャーすることが可能です。
同じように、工事関連のお仕事に興味があればRubeus、飲食店を開きたいという夢をお持ちであれば「ビストロ酒場YUZU |cafe&bar北浜本店 ビストロ酒場YUZU」と「SCALES（スケール）北浜店」で調理や運営手法を学ぶことができます。
このように、グループ会社との連携によって、生活援助だけにとどまらない就労支援事業も兼ね備えた総合的な福祉サービスの実現は十分に可能であると考えており、現在はそれに向けた体制の整備などを進めています。
また、グループ会社だけではなく、私たちの理念に賛同してくださる企業様とも協力関係を結び、さらに幅広い業種での就労支援が行えるような展開も視野に入れています。
安心できる生活を提供するとともに、安心できる将来を築くために必要な支援を提供することが私たちの使命です。
入居者さまに、安らぐ毎日をお届けするグループホームの運営体制が整った現在は、就労支援を通じて確かなキャリア形成をサポートするために、私たちは次のステップへと進んでいます。
おわりに
今回は、ハナモモの施設や主なサービスの概要、そして株式会社Allyの今後の取り組みなど、ホームページ上ではお伝えしきれていない内容を中心にお話ししました。
身体的な障害のほか、うつ病をはじめとする精神障害を理由に、社会的自立が困難な方が救いを求めて手をあげる状況は、今後もさらに加速することが予想されます。
福祉事業を展開する私たちは、その手をとるだけではなく、手を離すことなく共に歩みを進めていかなければなりません。
そのためにも、些細なサポートなのかもしれませんが、私たち株式会社Allyとハナモモは、心のこもったグループホームの運営を継続し、意義深い就労支援の体制を構築していく所存です。
入居にあたって、または入居後に関することなど、ご相談はいつでも大歓迎です。
私たちとともに、社会的自立に向けた第一歩を踏み出しましょう。
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